今回はオンライン英会話の始め方をはじめから丁寧に解説していきます。一つ一つ手順を踏めば簡単にオンライン英会話を始めることができます。必要な機材もパソコンとネット環境があれば今すぐスタートできます。不安な人向けにロールプレイングも付けましたので参考にしてください。
オンライン英会話について
そもそもオンライン英会話とは？
インターネットネットの回線を利用して、外部にいる講師とオンラインで英会話することができるサービスです。英会話学校に通うこれまでの伝統的なサービスに比べ、受講料も格安に設定されています。通学する時間も必要がないので、時間に余裕のないビジネスマンや主婦の方でも手軽に利用できるサービスとなっています。
カフェやホテルでもWi-Fi環境は整っているので、外出先でもスマートフォンやタブレットを活用することで、場所を問わず英会話を楽しむことができます。オンライン英会話のサービスは私が知るかぎりでは200以上あります。
英会話教室との比較
オンライン英会話と英会話教室を強制度・料金・講師・レッスン時間・テキストの5つの観点で比較をしてみます。
オンライン英会話は比較的自由にレッスンを予約・キャンセルができますが、英会話教室は固定の時間割が組まれています。オンライン英会話の強制度は低く、英会話教室はキャンセルなどが難しいので、必然的にレッスンに参加義務が出てきます。
料金は圧倒的にオンライン英会話の方が安いでしょう。英会話教室は、入会金やテキスト代がネックになり、オンライン英会話の3～5倍近い料金が必要になるでしょう。
オンライン英会話では一般的に担任制度がなく、毎レッスン自由に講師を選ぶことができます。自分のレベルや目的に合わせて柔軟の講師を選択することができます。一方、英会話教室では、担任制度を設けていることが多いのが特徴です。
レッスン時間はオンライン英会話が25分／１レッスンのことが多く、毎日無理なく続けられるように時間が短く設定されています。一方、英会話教室は50分以上のレッスンが基本で休憩を挟み、連続でレッスンが開講されている教室もあります。
テキストは、両者ともオリジナルテキストがメインとなっていますが、オンライン英会話ではこちらのリクエストによって市販のテキストが使用可の場合もあります。
| オンライン英会話 | 英会話教室 | |
|---|---|---|
| 強制度 | 低い | 高い |
| 料金 | 安い | 高い |
| 講師 | 自由 | 固定 |
| レッスン時間 | 25分 | 50分以上 |
| テキスト | 市販＋オリジナル | オリジナルメイン |
ネット環境とソフト編
パソコン・スマフォ・タブレット
まず一番初めに必要なのがパソコン・スマフォ・タブレットなどの端末が必ず必要です。そして、インターネットやWi-Fiの環境が整っていれば大丈夫です。自宅では主にインターネット回線、外出先ではWi-Fiを使うのが一番よいでしょう
オンライン英会話を25分ビデオで通話するとかなりの通信量がかかってしまいます。もし、スマフォの通信料を使ってしまうと高額な金額に達してしまったり、速度制限がかかってしまう恐れがあるので注意が必要です。
パソコン？スマフォ・タブレット？
パソコンとスマフォ・タブレット、どちらで受講すればよいでしょうか？画面・持ち運び・タイピング・操作性の4つの観点で比較してみます。
画面はスマフォ・タブレットのサイズによりますが、パソコンの方が圧倒的に大きく、見やすいでしょう。パソコンを使用すれば、講師のカメラ画面とテキストを2分割にできるなどのメリットもあります。
持ち運びは、スマフォ・タブレットに軍配が上がります。出張先や外出先でレッスンを受講したい場合はとても便利です。一方、パソコンの場合は他のカメラやヘッドセットの機材が必要になるので、外出先では不向きです。
ライティングの力を伸ばしい方は、パソコンでのタイピング練習が必要になるでしょう。英会話の練習をしながら、文字を打つ練習をしたい方はパソコンでの受講をおすすめします。
総合的な操作性はパソコンが上です。スマフォ・タブレットは外出先や、専用のアプリを使って受講する一部のオンライン英会話を除いて、高い操作性は期待できません。
| パソコン | スマフォ・タブレット | |
|---|---|---|
| 画面 | 大きい | 小さい |
| 持ち運び | △ | ○ |
| タイピング | ○ | △ |
| 操作性 | ○ | △ |
Skypeのダウンロード
ほとんどのオンライン英会話では「Skype」という通話ソフトを使用しますので、ぜひここでダウンロードをすることをオススメします。無料で簡単にインストールすることができます。以下の手順でまずはダウンロードをしてみてください。
こちらの動画で詳しく解説されています。下記のチェックリストも参考に作業を進めてみてください。
| チェックリスト | 手順 |
|---|---|
| １ | Skypeのダウンロード |
| □ | Skypeのホームページにアクセス |
| □ | ダウンロード |
| □ | インストール |
| ２ | アカウント作成 |
| □ | メールアドレスもしくは電話番号を入力 |
| □ | ID・パスワード入力 |
| □ | 確認コードの入力 |
| ３ | 使用準備 |
| □ | オーディオ設定 |
| □ | マイク設定 |
| □ | スカイプ通話テスト |
パソコンで受講する場合必要になるもの
ヘッドセット
大型ヘッドセット(初心者)
耳を覆うような大型のヘッドセットがオススメです。英会話に自信のない人は最初は英語の音を聞き取るが難しいはずです。私も最初に始めた頃は、大型のヘッドセットを強く耳に当てて何とか集中して聞くように努力していました。海外とのチャットで通信回線が悪いときでも、大型のヘッドセットがあれば安心して英会話を続けることができるはずです。
Iphoneなどの付属のマイク付き(出張や移動が多い人向け)
大型のヘッドセットは邪魔だと思う方、あるいは移動や出張が多い方はiPhoneなどに付属されているイヤフォンを使ってもかまいません。普段こちらでは通話されている人は、余計な出費をしなくても良いというメリットもあります。ただ、ヘッドセットに比べると音の聞き取りがやや難しくなります。また、外の音も当然耳に入ってきます。
ヘッドセット片耳(中級者)
私が愛用しているのは方耳タイプのヘッドセットです。持ち運びにも便利で、より実践に近い形で英会話のトレーニングができます。実際、人と会話する時は外部のノイズあるのが当たり前です。両耳を覆うタイプのヘッドセットが初級者向けであれば、こちらは中級者向けと言えるでしょう。
ワイヤレス(Bluetooth)片耳イヤホン (上級者)
英会話に自信がある方・ながら作業をしたい方にはBluetooth 型(片耳タイプ)がおすすめです。オンライン英会話の受講スタイルによって、同時にテキストを読んだり・文章を書いたりする状況があるかもしれません。あるいは別のニュースを参照しながら、ディスカッションをすることもあるかもしれません。そのような状況では片耳タイプがおすすめです。こちらは上級者向けとなります。
WEBカメラ(パソコンに内蔵されている人は不要)
ヘッドセットの準儀ができたら、次はWEBカメラを準備していきます。ＷＥＢカメラ内蔵のパソコンを持っている方は不要ですので注意してください。もし画面の上に小さな穴のようなものがあったらそれはWEBカメラです。画質にこだわる必要がなければ数千円で購入できます。画質にこだわりたい人は高画質のものを選んでみましょう。
スマフォで受講する場合必要になるもの
スマフォスタンド
スマートフォンで受講する場合は基本的にイヤフォンやカメラは不要になります。画面が小さいことのデメリットはありますが、コスト的にはwifi環境さえ整っていれば、スマートフォンで受講したほうが安上がりです。ただ一つ必要になるのが、スマフォスタンドです。
最低限の表現を勉強する
ロールプレイング
オンライン英会話のレッスンの基本的な流れを確認しましょう。詳しくは授業編で紹介しますが、今回は簡単に冒頭の音声・カメラチェックから簡単な挨拶までの基本的な流れをロールプレイング風にまとめました。
講師が最初に音声とビデオのチェックをします。
特に問題が無ければ、「大丈夫ですよ」と伝えましょう。もし、何か問題があれば「I can’t see you」「I can’t hear your voice」などと伝えましょう。
講師の自己紹介です。自分の事を～と呼んでなど言う場合もあります。
自分の名前をはっきりと伝えましょう。
講師の人が簡単な挨拶をしくれます。
「元気です」と伝えましょう。あなたはどうですかと聞き返しましょう。
最低限の自己紹介
冒頭の挨拶が終わると、講師が「私が先に自己紹介しますか？それともあなたが先に自己紹介しますか？」を聞いてきます。緊張しているはずですので、先に自己紹介をしましょう。その際は、「May I introduce myself first?(私が先に自己紹介しても良いですか？)」と伝えましょう。いよいよ自己紹介に入ります。
あれもこれも伝える必要はありません。最初は名前・出身・住んでいる場所・趣味の4つを簡単に伝えましょう。すべて「I」を使って表現すれば怖くありません。慣れてきたら、それぞれの項目を詳しく発展させていきましょう。
慣れていない時は（４つのポイント）
| 名前 | I’m 名前 |
|---|---|
| 出身 | I’m from 地名（Hiroshima、Sendai） |
| 住んでいる場所 | I live in 地名 |
| 趣味 | I like 動詞＋ing I like reading books (私は本を読むのが好きです) |
例えば、趣味で「I like listening music (私は音楽を聴くのが好きです)」と答えたら、講師から「What kind of music do you like?(どんな～が好きですか？)」と質問されることがよくあります。その場合は簡単に、「I like rock.(ロックが好きです)」と答えれば良いでしょう。
実はどんな自己紹介をするかによって、ある程度会話のシュミレーションができます。自分の得意な分野を詰め込んだ自己紹介をすれば、その後の会話もコントロールすることができます。自己紹介を少しずつ磨いていくことをオススメします。
困ったときの一言集
Skypeの調子が悪い時
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| ヘッドフォンの調子が悪い | My headphone is not working. |
| マイクの調子が悪い | My microphone is not working. |
| カメラの調子が悪い | My webcam is not working. |
| パソコンの調子が悪い | My computer is not working. |
| インターネットの接続が悪い | Internet connection does not work very well. |
| 声が小さくて聞こえにくい | Your voice is too low. |
| 雑音が聞こえます | I can hear some noise. |
| かけ直します | I’ll call you right back |
レッスンで困った時
レッスンをしていると、たくさんの困った事に出会います。事前に困った時の対応を考えておくのが大切です。話すの早い→聞きとれない、表現・文法が難しい→理解できないの2パターンがあります。それぞれ対処できる表現をまとめました。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| ゆっくり話してほしい | Could you speak more slowly? |
| もう一度言ってほしい | Could you say that again? |
| 言い換えてほしい | Could you say that in a different way? |
